イングランドではFAカップ準々決勝が行われ、
ユナイテッド対リヴァプールというナショナルダービーが開催された。
ELから中二日という強行日程のリヴァプールに対し、
ホーム・オールドトラフォードで中7日で迎えれるユナイテッド。
リヴァプール所属の遠藤も先発に名を連ねた。
試合開始からユナイテッドが押し込む展開。
その勢いから前半10分、マクトミネイがゴール前に飛び込んでこぼれ球をプッシュして先制ゴール。
その後、リヴァプールも遠藤がボールカットからサラーとのワンツーで抜け出しゴールネットを揺らすが、
これはサラーがオフサイドということでノーゴール。
しかし前半43分にパスワークからマクアリスタがミドルを突き刺しリヴァプールが同点に追いつくと
その直後ショートカウンターから最後はサラーが右足のボレーで逆転弾を叩き込んでリヴァプールが逆転して前半を終了。
後半はどちらにもチャンスがあるものの、疲れが見えるリヴァプールと決定力に欠くユナイテッドという状況に加え、
オナナとケレハーの両軍GKがビッグセーブを連発してスコアが動かない。
このまま2-1で終了かと思われた87分、交代出場していたユナイテッドのアントニーが
ゴール前で見事なターンから右足で流し込んで劇的動転弾。
さらにアディショナルタイムにはあわや逆転かというラッシュフォードの抜け出しからの
シュートがあったが、ゴールポスト脇に外れてしまい延長戦へ。
試合終盤からユナイテッドはDFを次々に前線選手に替えた超攻撃的布陣で
疲れて間延びするリヴァプールを押し込んでいっていた。
逆にリヴァプールは疲れが見えたことに加え、サラーが下がった前線に迫力が低下していた。
それでも延長前半終了間際に交代出場していたエリオットが勝ち越し弾を叩き込み、
リヴァプールがあと15分耐えれば勝利という状況で延長後半を迎える。
その延長後半も残り数分、この試合再三チャンスを逃し続けたラッシュフォードが
マクトミネイからの落としを冷静に流し込んで同点に追いつく。
このゴールに夢の劇場のボルテージは一気にヒートアップ。
そしてPKがチラつく延長後半15分、ラストワンプレーと思われたリヴァプールのCKを弾き返すと、
ユナイテッドのカウンターが発動。
最後はアマド・ディアロが流し込んで劇的逆転弾。
数分前にイエローを貰っていたアマドはユニフォームを脱いで喚起の雄叫びを上げると同時に
レッドカードで退場していくという芸術点の高い展開も相まって滅茶苦茶な雰囲気w
そして試合終了の笛が鳴り、ユナイテッドが今季一番の出来で試合を制した。
この試合、両軍の得点はどれも相手のミスがらみというお世辞にも締まった試合とは言い難かったが、
ユナイテッドは今季の不甲斐ないチームとは思えないほど選手に気迫があった。
あの守備を酷評されていたラッシュフォードも守備に走っていたし、
ガルナチョは120分衰え知らずで守備に攻撃に走り回った。
最後はマグワイヤの1CBでそのマグワイヤがパワープレーで前線に駆け上がるという
ゼロトップならぬゼロDFという新境地を開き、終盤はリヴァプールを圧倒したユナイテッド。
リヴァプールが疲れ切っていて、前半から本来の動きが出来ていなかったということもあるが、
ユナイテッドは十分に勝ちに相応しい内容だった。
遠藤は疲れが見えていたリヴァプールの中では一番マシだったと思う。
それほど全員の動きが悪かったが、遠藤がアントニーの同点弾やアマドの劇的決勝弾など失点に関与してしまったのも
他の選手の動きが悪すぎて中盤が間延びし、遠藤のカバーエリアが広くなりすぎてしまったからに他ならない。
遠藤の幻の同点弾が決まっていれば流れはもっと違ったかというとそうでもなかったので、
どちらにしてもユナイテッドの気迫が上回っていたのは確かだ。
またリヴァプールはヌニェスと、サラーと交代で入ったガクポが最悪の出来で、
怪我明けとは言えサラーが残っていればまた違った結果になっただろう。
ヌニェスは守備がザル過ぎる上に疲れがあるのか前線でも全く目立てなかった。
ガクポはさらに最悪でボールロストも多いし、迷いがあるのか前線でオロオロするだけのプレーが多過ぎる。
リヴァプールはスケジュールと怪我人の多さで負けたと言っても過言ではないだろうが、
それを差し引いてもユナイテッドが今季一番の試合を見せてくれたことに変わりはない。
先日のリヴァプール対シティは今季一番インテンシティの高いゲームだったが、
この試合はどちらも緩い部分はあったにせよ、展開とエンターテインメント性で
今季一番のゲームだったと言っていいだろう。
これでリヴァプールはクロップラストイヤー4冠も遠藤無敗伝説も終わってしまったが、
代表ウィークを挟んでリーグ終盤戦に切り替えて行ってほしい。

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