2025/10/30

カラバオカップ・ラウンド16 リヴァプール対クリスタルパレス

 ・リヴァプール 0-3 クリスタルパレス

パレス鎌田とリヴァプール遠藤が先発したのでライブ視聴した試合。

今季コミュニティシールド、リーグ戦とパレスが2連勝しているカードだが、

今後の日程が厳しいリヴァプールは大幅なターンオーバー。

遠藤は先発したものの他の先発も普段控えのメンバーなのに加え、

ベンチにはユースの選手しか入っておらず、明らかにパレスとやるには厳しいスカッドだった。

対するパレスは鎌田やピノ、ムニョス、グエイなどは先発しており1.5軍といった感じ。

こちらはベンチにマテタ、ミッチェル、レルマなどリーグ戦にも出てる選手を残していた。


案の定、序盤こそリヴァプールにもチャンスはあったが、基本はパレスが支配する展開。

特に鎌田が無双状態で中盤の底からトップへ縦パスをポンポン配給する。

前半41分、45分と連続でサールが得点したが、どちらも鎌田がダイレクトで縦に入れたパスから

流れるように点が決まった。

その前にもダイレクトでフリーのエンケティアにパスが入ったが、

これはエディが痛恨のミスタッチで得点にはならず。

鎌田の躍動ついては鎌田を延々と自由にさせ続けるリヴァプールにも疑問を持った。

特にリヴァプール中盤がスカスカ過ぎてパレスのパスが面白いように繋がっていた。


リヴァプールでは遠藤、キエーザ、ゴメスが頑張ってはいたが、

それ以外があまりにも酷くてシュートまで持ち込むことすら出来ない展開が続く。

しかしベンチが弱すぎて打つ手すらない状況。

67分ようやくベンチが動くもどう見ても10代の選手といった幼さが残る選手ばかり。

さらに交代出場したナロが出場12分でまさかのDOGSOで退場してしまう。

彼はトップデビュー戦となった昨季のCLでも途中出場でDOGSO退場しており、

トップ出場わずか16分でレッド2枚というとんでもない記録を打ち立ててしまった。

遠藤は終盤ボランチでプレーしていたが、この形になってようやく鎌田を自由にさせないようにし始めた。

だが今更そうしたところで状況は好転することはなく、最後はピノの移籍後初ゴールを決められ万事休す。

リヴァプールは苦手パレスに今季3連敗となった。


パレスは何といっても鎌田だろう。

リヴァプールキラーのサールも素晴らしかったが、彼の2得点に繋がる縦パスは鎌田からだった。

リヴァプールの中盤のプレッシャーが皆無だったことから鎌田は縦パスにサイドチェンジと

やりたい放題で前半は特に手が付けられない状況だった。

後半は点差もあったし過密日程もあって無理をしないようプレー強度を落とした印象だが、

それでもフル出場で勝利に貢献した。

スタッツには数字として残らないが、試合を見た人からすればパレスはもう鎌田のチームだと感じたことだろう。


一方の遠藤は序盤は3CBの右側で先発し、まずまずといった感じだったが、

それ以前に中盤がスカスカ過ぎてチームとして後手に回っていた印象。

後半ボランチにポジションを移してから前目で潰せるようになってチームも少し良くなったが、

それもナロの退場で完全にプランが崩れた。

1人少ない中では耐えていた方だが、周りのほとんどがユースだらけの中では持ち味を発揮しきれなかった。


リヴァプールはここ7戦で6敗と完全に失速してしまった。

ここから代表ウィークの中断までにヴィラ、マドリー、シティと厳しい戦いが続くとは言え、

先週末のリーグ戦で先発していた選手で今回スカッドに入っていたのはケルケズ一人と言うのはさすがに

選手を変更し過ぎていると言わざるを得ない。

同日試合をしたプレミアのチームでここまで極端なターンオーバーをしたチームはいない。

アーセナルもチェルシーもシティもターンオーバーはしているが、基本的には準レギュラークラスを先発させつつ、

後半にレギュラークラスを投入するなど、上手くマネジメントしながら勝利を掴み取っている。

リヴァプールのような全選手入れ替えみたいなことをしてもチームの経験値蓄積になるはずもなく、

最初から試合を捨てていると言われても仕方ないだろう。

そもそも次の3戦で結果を出さないと今回の敗戦が何の意味も無かったことになる。

いよいよスロットも崖っぷちという感じになってきたか。


2025/10/20

プレミアリーグがサラリーキャップを導入?

 先日プレミアリーグがサラリーキャップの導入を検討しているというニュースを目にした。

そのルールとして、ざっくり言うとリーグ最下位の売り上げの5倍までを上限として予算を制限するというものだ。

リーグ全体での戦力の開きを抑える目的で運用するつもりらしい。

はっきり言って私は大反対だ。百害あって一利無しだと思っている。

以下にその理由をいくつか挙げていこうと思う。



●欧州サッカーにサラリーキャップが合っていない

そもそも論だが、昇降格がある欧州サッカーにサラリーキャップという制度そのものが合ってない。

例えば日本のプロ野球やアメリカのメジャーリーグサッカーのように昇降格が存在しないスポーツであれば、

戦力を均衡するという大義名分には意味がある。

突き抜けて強かったり弱かったりするチームがいるとリーグ全体がマンネリ化していくのが目に見えているからだ。

またそれらの均衡を促すプロスポーツでは選手獲得をドラフト制度やウェーバー制度で制限している。

有望な若手はドラフト会議にかけられクジ引きで入団が決まったり、

ウェーバー制度は昨季の順位で獲得選手を優先的に指名出来る制度だ。

移籍にしてもFA権を得るまで数年間所属チームへの貢献が求められる。

つまり戦力が均衡になるようにするための制度がサラリーキャップ以外にも揃っているからこそ成り立っている。


だが欧州サッカーには毎年上位リーグと下位リーグ間で昇格・降格というルールが存在する。

弱ければ降格して新たに他のチームが昇格してくるため、リーグ全体でのマンネリ化は少ない。

また選手の入団や移籍についても移籍期間は存在するが、ドラフトやウェーバーのような縛りはなく、

契約期間中であっても違約金の支払いで合意があれば選手は希望したチームへ移籍することが出来る。

そういった意味では、欧州サッカーでは弱者と強者の格差を許容する前提でルールが組まれているのだ。

金持ちクラブはとことん金を費やし、貧乏クラブは安い選手を発掘して高く売る。

そういう循環があるからこそ選手のサイクルなども頻繁に行われる。

そして、たまにそういった弱者のクラブが大物食いするジャイアントキリングが起こるから

サッカーは面白いんじゃないのか。

こういった戦力の不公正さこそがそもそも欧州サッカーの魅力だと言っていい。


それに使える資金の制限としてはFFPなどクラブの収支によって左右されるルールがすでに存在している。

今更昇格してきたばかりのチームの予算に優勝を争うチームが規模を合わせなければいけないのか意味が分からない。

全てのチームが優勝を狙っているわけではない。チームの財政状況や戦力によっては残留を目標にしていたり、

カップ戦ではターンオーバーしたりとチームごとの生存戦略があるのだ。

戦力を均衡させて全てのチームにチャンスがあるというということは、

裏を返せば突き抜けたチームを作らせないという足枷にしかならない。

そういったことからサラリーキャップという制度そのものがサッカー界のルールに合っていないのだ。


●国際的な競争力を失う

大前提として現時点でプレミアリーグは他の主要リーグと比べてもかなりの群雄割拠で

上位と下位の戦力差が最も少ないリーグの1つでもある。

今夏プレミアでは上位クラブが中堅クラブからエースをごっそり掻っ攫っていく移籍が目立った。

その状況からも当初はビッグ6が上位を占めるのではと思われていたが蓋を開けてみれば、

5億£費やしたリヴァプールは開幕7連勝の後、4連敗と調子を崩していたり、

主力を抜かれたはずのボーンマス、ブレントフォード、クリスタルパレス、ブライトンなどは

主力を持って行った上位チームを破っていたりしている。

そういった感じで中堅クラブにもレベルが高い選手が揃っており楽に勝てるチームは1つもない。


ブンデスのバイエルンやリーグアンのパリ、リーガのマドリーやバルサと言ったように

リーグで突き抜けて強いと言えるクラブがいないのだ。

勿論、ビッグ6と呼ばれるクラブやCLに出場するクラブは他のリーグ強豪と比べても強いが、

4連覇したシティですら昨季は何試合も取りこぼしているし、ここ数年2位につけているアーセナルも

ウエストハムやアストンヴィラといった中堅クラブに足元を掬われ優勝争いから脱落していった。

昨季に至ってはユナイテッドやスパーズが降格圏ギリギリに低迷していたし、

今季は昇格したサンダーランドは早くもCL圏争いに食い込んできている。


何故そのような熾烈な競争が生まれるかと言えば、プレミアリーグの突き抜けた放映権料がベースとしてある。

そして1位から20位までしっかりと分配され、最下位のクラブですら他国の優勝クラブの分配金に匹敵する額を受け取れるのだ。

そういった巨額の予算で他国との選手獲得競争をリードし、良い選手が軒並みプレミアリーグを選択する流れになっている。

今や対抗できるリーグは王族が湯水のように金を使えるサウジリーグぐらいだろう。


こういった状況でもしサラリーキャップが導入されれば、恐らく選手の給与はかなり抑えられることになる。

そうなればサラリーキャップがない国やサウジのような資金力があるリーグに良い選手は次々に流出し、

プレミアリーグは選手の移籍選択肢の優先順位を下げる結果になるだろう。

良い選手が集まらなければCLなどの成績でも他国に遅れを取り、

CLの成績が下がればリーグランクも下がり、CL出場クラブ数も減っていくという悪循環に陥りかねない。

つまりサラリーキャップ導入は国際的な競争力を奪い、リーグの衰退を招きかねないのだ。



●他国でも上手く行ってる例を聞かない

そもそもサラリーキャップを導入している国が狙い通りに戦力の均衡化が出来たという話はあまり聞かない。

例えばラリーガでは、マドリーやバルサと下位クラブの差が縮まっているようにはまるで見えない。

それどころかバルサですらサラリーキャップで選手登録が出来ない状況が発生しており、

中堅以下のクラブは予算を維持するために選手を高値で海外に売却するため戦力は低下する一方だ。

(一応ラリーガでは放映権の分配がプレミアよりも歪で、極端にマドリーやバルサが優遇されているとも聞く)

その結果、戦力を維持できる上位だけが勝ち続けるという目的とは真逆の結果を招いている。

つまりサラリーキャップでは主目的であるはずの戦力均衡は図れず、いたずらにリーグの衰退を招くだけになるのだ。



上記で挙げたように、サラリーキャップには何のメリットもないのだ。

無論制度が有効なスポーツはあるが、欧州サッカー、ひいてはプレミアリーグには不釣り合いなルールと言える。

また将来的にリーグが衰退して困るのは、恐らくこの制度を推しているリーグ運営側だと思う。

リーグが衰退し、魅力がなくなればスポンサーは撤退、放映権料は下がっていくことになるだろう。

恐らくはバブルが弾けると言われるような現象が発生するだろう。そうなってしまっては後の祭りだ。

元の規模に戻すことは一朝一夕では不可能で、恐らく数年規模、もしくは永久に元には戻らない可能性が高い。

プレミアリーグは血迷った判断をしないで冷静に判断してほしいところだ。


2025/03/28

今だからこそあえて森保監督を解任できないか

 日本代表が8大会連続のW杯出場を決めた今だからこそ改めて問う。

果たしてこのまま森保監督にW杯本戦まで任せてもいいのだろうか。

もちろん本大会まで残り1年3か月という今のタイミングでの監督交代はリスキーであることは間違いない。

しかし日本代表が過去最高成績を目指す上で本当に森保監督が適任なのかを考えていこうと思う。


まず何故このようなことを言うかといえば先日のサウジ戦が発端となる。

W杯最終予選序盤は好調だったとはいえ、オーストラリアにホームで引き分けて以降は、

序盤のような勢いが失われてしまっていた。

バーレーンや中国にはそれでも押し切ることができたが、W杯に出場するようなオーストラリア、

サウジアラビアには結果が出せなくなった。

内容は悲観するようなものではないのは間違いない。

圧倒的に試合を支配し、相手にシュートをほとんど打たせていないというのは素晴らしいことだ。

だがサッカーという競技はそれで勝てるものではない。

実際その2試合はドローに終わったわけだが、思い返せば3年前のW杯本戦コスタリカ戦でも全く同じ内容を演じ、

その結果0-1で敗戦を喫している。

どんなに内容が良くても負けたら意味がないのだ。


そして最も問題となるのがこの3試合で森保監督はベンチからなんの策も出せていないことだ。

特定の選手を決まった時間に交代する以外は、フォーメーションの変更や戦術の変更、

相手の戦術への具体的な対抗策などを何一つ出すことなく、淡々と時間だけを過ごしたのだ。

出来る監督ならせめてハーフタイムにうまくいっていない箇所のテコ入れをするだろう。

一流監督なら前半10分で選手に指示を出し、位置を微調整したことだろう。

だが森保監督がハーフタイムで口にするのは、「もう一度前からいくよー」「球際で負けないよー」と

抽象的でまるで観客席にいる応援団のようなことしか言わない。

とても試合の当事者であり、最高責任者の発言とは思えない。

JFAが公開したチームカムを見てもらえればわかるが、選手個々に細かい指示をしていたのは

観客席で見ていた三笘だった。

三笘は遠藤や板倉、中村に上から見えた状況を細かく伝えアドバイスを送っていた。

本来これはコーチや監督の仕事なんじゃないのか。


反対にサウジアラビアはといえば、右SBが中村に負けていると判断し、後半頭から選手を変えてきた。

その結果、中村は後半完全に消えることになった。見事な采配だった。

翻って森保監督は、5バックで引いて守る相手に無策で挑み続けたばかりか、

スペースがない相手に前田を引っ張り続け、さらに後半に交代で投入したのが、

同じくスペースで仕事をする古橋だった。

どう考えてもこの相手に対して適切な交代ではない。

ここで使うべきはタッパのある町野であるべきだった。

町野を入れて、サイドからのクロスを増やして高さで勝負するなら納得がいく交代だといえた。

また5バックに対してWBはかみ合い過ぎるし、3CBは球回しで余り気味だったことを見れば、

CBを1枚削る選択だってできたはずだ。

町野、前田の2トップで中の人数を増やす作戦もやれただろう。

そもそもどんな相手にも同じ選手・同じ3バックというのが工夫がなさすぎる。

相手の出方や戦い方を見て柔軟な選択肢を示せずに何が監督だ。

1戦1戦勝つためにやれることをやると森保監督はいつも話しているが、

それを一番実践できていないのが何を隠そう当の森保監督だ。


ネットの記事では森保監督と野球の栗山監督を比較する記事が出ることがある。

両者とも選手を立てる、寄り添う監督としては似ていることは認めよう。

だが決定的に違うのは、栗山監督はいざというときにコーチにも驚かれるような判断を下し、

それを成功させる決断力と勝負師としての勘が備わっている。

しかし森保監督にはそれがない。

基本的に勝負しない上に決断が遅いし、結果として間違っていることが多い。

普段の指導はコーチに任せてもいいが、いざ試合中の決断や判断は森保では力不足なのだ。


さて核心となる話をするが、森保監督はこれまで一度も協会が定める目標を達成したことがない。

W杯ベスト8、東京OPでのメダル、アジア杯優勝。

いずれも達成できるだけの選手を揃えながらすべて失敗している。

アジア杯は前々回の準優勝から、昨年のベスト8敗退と結果的には後退している。

欧州組も呼べるだけ招集し、フルスカッドで挑んだにも関わらずだ。

東京OPに至っては生涯一度といえる地元開催で、久保・堂安・冨安をU23で招集した上で

吉田や遠藤をOEでフル活用し万全の体制で挑んだ。

いずれも選手を固定し、サブを信用せず、主力が疲弊し、無策で挑み続けた結果敗れ去った。

結果を出せなかった全てのコンペティションで全く同じ轍を踏んでいるのである。


来年の本大会までに日本の強化や親善試合がどのように進むかはわからないが、

現時点のFIFAランクで推移すると仮定すると日本はポッド2で組み合わせ抽選に臨むことになる。

ということは日本よりもランクが低い国が2か国入ることになり、

それらのチームはまず間違いなく日本に対してコスタリカやサウジアラビアのような戦い方をしてくる。

3年前のコスタリカから全く対策を出せていない日本が、残り1年半の間に解決策を出せるのか。

その2か国を倒せなかった場合、グループリーグ敗退もあり得る。


百歩譲って森保監督を解任できないなら、戦術専門のコーチを招聘すべきだろう。

相手の出方や選手起用などへ権限を持つようなヘッドコーチを入れることが出来れば

この問題は一気に解決することが可能だ。

過去を振り返っても優秀なチームには優秀なヘッドコーチがいた。

監督によっては全権をコーチに任せて、矢面に立つだけの人だっていた。

現在の長谷部や長友をメンタル担当として呼ぶのは別に問題じゃない。

ただ名波や斎藤のような大した実績も経験もない人をコーチに据えていては勝てるものも勝てない。

出来れば外国人で実績あるコーチを招聘できないものだろうか。

これが今できる最大の譲歩案だといえる。


2024/05/29

シティ115件の不正疑惑はどうなってるの?

 昨年プレミアリーグから指摘されたシティの115件の不正疑惑。

シティの憎らしいまでの強さも相まって当初からこの件に関する非難の声は多かった。

さらに今季、エヴァートンとフォレストがシーズン途中に勝ち点を剥奪されるケースが

発生すると何故シティは罰せられないのかという声はさらに高まった。

この件について、日本在住のイングランドサッカーフリークでもある

ベン・メイブリーさんがYoutubeで解説動画を挙げてくれていた。

ここで知り得た情報と自分なりの解釈を踏まえてシティの不正疑惑の話をしていこうと思う。


まず大前提として、個人的にシティの不正に関しては私は負の感情は持っていない。

純粋にシティは監督も選手も素晴らしいし、4連覇は彼らが実力で獲得したものだと思っている。

ネットには不正で獲得したトロフィーだとか、不正でかき集めた選手だからだとか言ってる人も多いが、

もっと冷静に考えてほしい。

そもそもここ数年でシティよりもずっと派手な補強をしていたのはチェルシーやユナイテッド、ニューカッスル等だ。

シティは今季ジェレミー・ドクやヨシュコ・グヴァルディオルなどを補強してはいるが、

チェルシーがカイセドやラヴィアに支払った金額から見ればかわいいもんだ。

監督であるジョゼップ・グアルディオラはリーガやブンデスでもトロフィーを獲得してきた

超一流の監督だしそれはイングランドでも輝き続けている。

今季は特に怪我人も多発しながらも我慢強く耐えて最後にはリーグ優勝を成し遂げたのだ。

そのような素晴らしいチームを見て、選手や監督の偉業にケチを付けるような真似はしたくない。

金で勝ち点を買ったというならシティより金を使ったこれらのチームには何を言うのか。


例えば明らかに勝ち点を奪うような行為があったとか、

ド級の反則をしたのに見逃され続けたとか、そういうことがあったのなら文句が出るのも仕方ない。

しかしイングランドの審判は全てのチームに公平に不条理な判定を降すことで有名であり、

シティも審判に得点を取り消され、怪しいオフサイドを取られ、意味不明なタイミングで笛を吹かれて

勝ち点を落とす試合があった。

そういった意味でことさらシティがシーズンを有利に進めていたとは思わない。


そこで唯一不公平だと思われているのが、シーズン中の勝ち点剥奪の件だろう。

エヴァートンとフォレストは即時勝ち点を剥奪されたのにシティは?という件だが、

ここからがベン・メイブリーさんの解説で分かることになる。


まず大前提としてシティの不正はあくまで嫌疑が掛けられている疑惑の段階でしかないということ。

115件というセンセーショナルな数に騙されがちだが、現時点ではシティは何ら不正を犯していないのだ。

一方でエヴァートンとフォレストは誰が見ても明確に数字的な証拠がある確実な不正が発覚している。

ベンさんは軽微な交通違反という例え方をしていたが、この2クラブに関して言うなれば

スピード違反で切符を切られた状態で明確な違反行為があったからだと言える。


一方でシティにはこのような明確に違反したという証拠が挙げられたわけではない。

あくまでプレミアリーグがシティが不正しているのではないかと疑いを掛けている状況であり、

上記の2クラブのような明確な違反はまだ見つかっていない状況なのだ。

車の例えに合わせるならシティはスピード違反などの交通違反は犯していないが、

車を違法改造していて車検を何かの手段ですり抜けたのではないかと疑われている状況なのだ。

そして即時に処分されないのも、そもそも嫌疑をかけているプレミアリーグがまだ動いていないからであり、

シティから何かアクションする状況でもないからだ。

こういった情報を正確に理解していない人たちはエヴァートンとフォレストと

何故シティは違うんだとか文句を言うわけだが、現状は推定無罪という状況なのだ。


この話を聞いた時に思ったのは、伊東純也が巻き込まれた事件と似ているということ。

彼は週刊誌から性犯罪の嫌疑をかけられたが本人は完全否定した。

ただ女性と飲みに行ってることは事実であり、火のない所に何とやらという状況だった。

推定無罪という状況に所属するスタッド・ランスは伊東を全面的に支持し、報道以降も変わらず試合に出続けていた。

しかし日本代表は報道が出るや伊東を代表から外し、それ以降も招集していない。

この対応に対し、日本代表のファンは伊東を守るなら代表に招集してしっかりと代表としてのスタンスを

アナウンスすべきだとフォローした。

個人的にはシティのケースとこの伊東のケースは同じだと感じている。

無論他の人の意見は違うことは承知の上だが、どちらも犯罪行為を否定しているし

確たる証拠もまだ何も出ていない状況でり推定無罪の状況だ。

しかしシティは非難され、伊東は擁護されている。


実際にシティの件についても海外のファンは日本人ほどガミガミ言っていないように感じる。

現地のスタジアムは常に満員だし、ファンは変わらず付いてきているし、

ライバルクラブもシティの優勝を素直に祝福してくれていた。

トッテナムなんかはアーセナルが優勝出来なくなるならシティが自クラブに勝ってもいいとすら言った。

海外のファンからすれば自分の応援するクラブの成績が全てであり、

ライバルクラブにはサッカーで勝てればいいという考えが根付いている。

しかし日本は何というか1ミリでも不正があればその存在を認めないという潔癖な部分がある。

そもそもサッカーはマリーシアという多少のズルが許されたファジーなスポーツだ。

勿論、今後シティにレッドカードが出るのであればそれに従うのがルールではあるが、

今はレフェリーがプレーオンしている状況だ。

それであれば何かが決定されるまでは目に見える試合を純粋に楽しみたいと思う。


2024/04/25

リヴァプール優勝争いから脱落

 今朝行われたリーグ未消化分29節エヴァートン対リヴァプールのマージーサイドダービー。

前日アーセナルが5-0と圧勝したのとは打って変わってリヴァプールは0-2と完敗してしまった。

これで現在暫定首位のアーセナルとは残り4試合で勝ち点差3。

数字的にはアーセナルが試合を落とせば追いつけなくはないが、得失点差が15も離れており

4試合で逆転優勝するのは現実的な数字とは言えない。

さらに現在暫定3位のシティだが、明日の未消化分を含めて2試合消化試合が少ないため、

シティがその2試合勝って試合数が並んだ場合、勝ち点は79となりアーセナルを抜いて首位となる。

つまり現在自力優勝が残っているのはシティのみで、

アーセナルはシティが1試合でも落とせばワンチャンあるという状況だ。


一時は首位に立ち、クロップ退任ブーストもあって4冠も望めたリヴァプールは一体どうしてしまったのか。

私が感じているきっかけは3月に行われたFA杯準々決勝マンチェスターユナイテッドに食らった大逆転劇から

だったのではないだろうか。

それ以降、好調だった攻撃陣の得点力が明確に低下していき、

4月に入るとリーグでのユナイテッド戦では試合を支配しながらPKによるギリギリのドローを演じ、

EL準々決勝ではアタランタに0-3で完敗、その週末のパレス戦ではまさかの0-1で公式戦2連敗。

翌週のアタランタ戦、フラム戦と連勝するも今回のエヴァートン戦では再び完封負けを喫してしまった。


3月から4月に掛けてとにかくチャンスは作るもののゴールを奪うことが出来ない。

アタランタとのホーム戦はPKによる得点のみ。

フラム戦もアーノルド、フラーフェンベルグと中盤の得点と怪我から復帰したジョタの得点で、

それまで前線で先発してきた選手が流れから全く得点出来ていない。

ゴール期待値は今回も2を超えており、同じく完封されたパレス戦に至っては3を超えていた。

一般的にもゴール期待値は実際のゴール数よりも低めに出ることが多く、期待値2なら3,4点入る試合もざらにある。

とにかくサラー、ヌニェス、ディアス、ガクボなど前線で使われている高額FWのシュートが入らない。

サラーはラマダンの影響もあったのかシーズン終盤にきて急激に劣化。

自慢だったはずのスピードは並み以下でマークを全く剥せずシュートにすら持ち込めない。

ヌニェスはリーグで最もビッグチャンスミスを犯している選手であり、今季9得点だがチャンスミスは40近くにも上る。

その上でサッカーIQが低く、オフサイドのルールを知らないんじゃないかというくらいDFより前でパスを要求する。

ディアスはこの中ではまだ頑張ってる方だが、とにかくシュートが下手で枠に飛ばない。

ガクボは身体能力以外は並みの選手で、中盤で使われ過ぎたのかシュート自体に消極的になってしまった。


リーグは残り4試合(シティは6試合)となったが、リヴァプールが逆転優勝するには

自身が全勝した上でシティとアーセナルが揃って2試合落としてもらう必要がある。

今のシティ、アーセナルが負けるところも想像が付かないが、

どちらかというと今のリヴァプールが4戦全勝出来る気がしない。

クロップのラストイヤーが奇跡待ちは寂しい限りだが、どちらにしても来季は大きな転換期となることは間違いない。

優勝が難しくなった今、諦めないのも大事だが来季に向けて若手や残留する選手を積極的に使っていってほしい。

今季から加入した遠藤も来季は新監督の下、新たなチャレンジとなるため、

現時点から自身の有用性をアピールしておいた方がいいだろう。


2024/04/23

U23アジア杯 GL韓国戦

 オリンピックのアジア予選も兼ねたU23アジア杯が行われているが、

日本はGL第3戦で韓国に0-1で敗戦し2位通過となり、

大事なトーナメント初戦を開催国カタールと当たることになった。

カタールに敗れるとオリンピックへの出場は叶わない。

以前から再三言ってきたが、この世代は過去の五輪世代と比べても
圧倒的に弱いのが特徴だ。
ネームバリューがある選手が多い割に体力も技術力も低く、
現時点でA代表に飛び級で呼べそうな選手は皆無だ。
(久保建英もこの世代だが、一度も招集されてないし私の中で彼は東京五輪世代)

今回の韓国戦もチャンスは作るが決定力はなく、
韓国が必死に戦う中、日本には同じような必死さを感じることはなく、
1点を追いかける状況にも関わらずチンタラパスを回してはミスでボールを失う。
本当にイライラさせられる試合を見せられた。

例えば私の中で松木玖生は世間が騒ぐほどの選手ではないという印象だが、
そんな松木が一番マシに見えるほど他の選手が酷かった。
そもそも松木はもっと生意気そうな感じかと思っていたが
思っていた以上に大人しくてガッカリしている。
本田や堂安は当時からもっと吠えていたと思うが彼はそこまでですらなさそうだ。

とりあえず韓国戦以外の2戦も観戦はしていたのだが、
及第点ギリギリが松木のみで最低限仕事をしたのが藤尾や小久保くらいか。
A代表に呼ばれたこともある野澤は初先発の韓国戦で失点に直結する判断ミスを犯し、
同じくA代表招集経験がある細谷はただの電柱で走らないしプレスもしないし点も取れないしポストも出来ない。
佐藤恵允の積極性は買うが下手過ぎて判断ミス、シュートミス、パスミスのオンパレード。

そもそも全体的に本当に勝ちたいのか、そういった意欲というものが見られなかった。
フィジカルもテクニックもメンタルも到底A代表に値するような選手は見受けられなかった。
負けている場面での必死さや声を出すなどの単純なことや身体を投げ出すような泥臭いプレーや
とにかくボールを追い回すような激しさ何かは皆無だった。
見ていて負けて当然だと思わされるゲーム内容だった。
あれで日本が勝ったなら韓国に申し訳ないわ。

これまでも谷間の世代と呼ばれる時代は何度かあった。
それでもオリンピックには出場してきたし、その後のA代表で頭角を現す選手もいた。
しかし今回のパリ世代はそれらの世代と比べても圧倒的に弱い。

大岩監督の手腕云々も当然あるだろうが、もはやそれ以前に選手の質が悪すぎる。
今大会期間がAマッチデーではないため、海外クラブ所属選手を中心に満足いくメンバーが組めなかったのは理解できるが、
昨年満足いくメンバーを揃えて行った海外遠征でもアメリカに惨敗するなどの体たらくだった。
今大会やそれらの試合を見る限りでは監督が誰であってもあまり変わらないのではないか。

一応カタールに勝てばまだ望みは繋がる。
しかしあの気弱そうな雰囲気を醸し出すU23代表が完全アウェイのカタール戦で奮起出来るだろうか。
死に物狂いで勝ちに拘れるだろうか。
勿論奮起を期待したいが、何も出来ずにあっさり負けてしまいそうな予感がしている。

2024/04/02

23/24プレミアリーグ 第30節

 今季のプレミアリーグも残り10節となったところで優勝争いは勝ち点差僅か1の中に

3チームが犇めく大混戦となっている。

4位以下との勝ち点差が開いていることから優勝はリヴァプール、アーセナル、シティに

絞られたといっていいだろう。

そして今節はシティとアーセナルが直接対決、リヴァプールも難敵ブライトンを迎える

注目の週末となった。


・リヴァプール 2-1 ブライトン

要塞アンフィールドで早々に先制したのはブライトンだった。

パスワークから見事なミドルをウェルベックが突き刺しブライトンが開始2分で1-0とする。

しかしここからはリヴァプールの独壇場となる。

前半の内にルイス・ディアスが同点とすると、後半には元ブライトンのマクアリスタの

アシストからサラーが逆転のゴールを叩き込んだ。

ブライトンは怪我人が多過ぎて三笘やマーチ、ペドロがいないと全く攻めの形を作れない。

今季は前半の貯金で降格しないだけマシといったところか。

リヴァプールも代表ウィークでロバートソンが怪我で離脱してしまったが、

若手も育っており盤石といった印象。

遠藤も元気にフル出場し、イエローを貰ったり多少安定性を欠く時間帯もあったが、

相手の攻撃の芽を摘み、攻撃の起点となるなど縁の下の力持ちを地でいく活躍だった。

リヴァプールはこの勝利で優勝争いの残り2クラブにプレッシャーをかけることが出来た。


・マンチェスターシティ 0-0 アーセナル

さてリヴァプールの勝利を受けて行われた天王山。

アーセナルが勝てば首位を維持、シティも逆転優勝のためには勝たなければいけない一戦だ。

しかし激しい打ち合いが想定された試合は最後まで静かな展開となってしまった。

ドン引きで無理に攻めないアーセナルとその防壁を崩せるほどの攻撃力がないシティの

90分を掛けた鍔迫り合いに終始した。

シティのポゼッションは実に7割を超えていたが、枠内シュートは僅かに1。

アーセナルのDF陣の外側でパス回しするだけの意味のないポゼッションだった。

アーセナルはアーセナルでそこまでビビらなくてもいいだろというくらいラインが低く、

自陣でボールを奪えても繋がずに前線に蹴るだけの守備重視の戦い方で、

前半に少しチャンスがあったがそれっきりだった。

両チームともゴール期待値が0点台という数値通りのスコアレスドローだった。

シティはただでさえ怪我人多発のDF陣でアケがさらに負傷してしまうアクシデント、

アーセナルもこの引き分けで首位陥落と双方にメリットの少ないドローとなった。

冨安も久々に途中出場したが、ボールが足に付かないといった感じでまだ試合勘が戻ってない印象。

それでも終盤ドクのドリブルをカットする場面などらしさは見せた。


この結果、リヴァプールが首位に立ち、勝ち点2差の2位にアーセナル、

勝ち点差3の3位にシティという状況でまだまだ決まったとは言い難い。

上位3チームの直接対決はもう残っていないが、

リヴァプールは週末にはFAで敗れたユナイテッド戦が控えており、

このままリヴァプールが独走するとも思えない。

今週はミッドウィークに31節が組まれており、中二日でオールドトラッフォードは

リヴァプールにとっては最大の障害であるはずだ。

今季は最後まで縺れそうだ。


カラバオカップ・ラウンド16 リヴァプール対クリスタルパレス

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