2025/03/28

今だからこそあえて森保監督を解任できないか

 日本代表が8大会連続のW杯出場を決めた今だからこそ改めて問う。

果たしてこのまま森保監督にW杯本戦まで任せてもいいのだろうか。

もちろん本大会まで残り1年3か月という今のタイミングでの監督交代はリスキーであることは間違いない。

しかし日本代表が過去最高成績を目指す上で本当に森保監督が適任なのかを考えていこうと思う。


まず何故このようなことを言うかといえば先日のサウジ戦が発端となる。

W杯最終予選序盤は好調だったとはいえ、オーストラリアにホームで引き分けて以降は、

序盤のような勢いが失われてしまっていた。

バーレーンや中国にはそれでも押し切ることができたが、W杯に出場するようなオーストラリア、

サウジアラビアには結果が出せなくなった。

内容は悲観するようなものではないのは間違いない。

圧倒的に試合を支配し、相手にシュートをほとんど打たせていないというのは素晴らしいことだ。

だがサッカーという競技はそれで勝てるものではない。

実際その2試合はドローに終わったわけだが、思い返せば3年前のW杯本戦コスタリカ戦でも全く同じ内容を演じ、

その結果0-1で敗戦を喫している。

どんなに内容が良くても負けたら意味がないのだ。


そして最も問題となるのがこの3試合で森保監督はベンチからなんの策も出せていないことだ。

特定の選手を決まった時間に交代する以外は、フォーメーションの変更や戦術の変更、

相手の戦術への具体的な対抗策などを何一つ出すことなく、淡々と時間だけを過ごしたのだ。

出来る監督ならせめてハーフタイムにうまくいっていない箇所のテコ入れをするだろう。

一流監督なら前半10分で選手に指示を出し、位置を微調整したことだろう。

だが森保監督がハーフタイムで口にするのは、「もう一度前からいくよー」「球際で負けないよー」と

抽象的でまるで観客席にいる応援団のようなことしか言わない。

とても試合の当事者であり、最高責任者の発言とは思えない。

JFAが公開したチームカムを見てもらえればわかるが、選手個々に細かい指示をしていたのは

観客席で見ていた三笘だった。

三笘は遠藤や板倉、中村に上から見えた状況を細かく伝えアドバイスを送っていた。

本来これはコーチや監督の仕事なんじゃないのか。


反対にサウジアラビアはといえば、右SBが中村に負けていると判断し、後半頭から選手を変えてきた。

その結果、中村は後半完全に消えることになった。見事な采配だった。

翻って森保監督は、5バックで引いて守る相手に無策で挑み続けたばかりか、

スペースがない相手に前田を引っ張り続け、さらに後半に交代で投入したのが、

同じくスペースで仕事をする古橋だった。

どう考えてもこの相手に対して適切な交代ではない。

ここで使うべきはタッパのある町野であるべきだった。

町野を入れて、サイドからのクロスを増やして高さで勝負するなら納得がいく交代だといえた。

また5バックに対してWBはかみ合い過ぎるし、3CBは球回しで余り気味だったことを見れば、

CBを1枚削る選択だってできたはずだ。

町野、前田の2トップで中の人数を増やす作戦もやれただろう。

そもそもどんな相手にも同じ選手・同じ3バックというのが工夫がなさすぎる。

相手の出方や戦い方を見て柔軟な選択肢を示せずに何が監督だ。

1戦1戦勝つためにやれることをやると森保監督はいつも話しているが、

それを一番実践できていないのが何を隠そう当の森保監督だ。


ネットの記事では森保監督と野球の栗山監督を比較する記事が出ることがある。

両者とも選手を立てる、寄り添う監督としては似ていることは認めよう。

だが決定的に違うのは、栗山監督はいざというときにコーチにも驚かれるような判断を下し、

それを成功させる決断力と勝負師としての勘が備わっている。

しかし森保監督にはそれがない。

基本的に勝負しない上に決断が遅いし、結果として間違っていることが多い。

普段の指導はコーチに任せてもいいが、いざ試合中の決断や判断は森保では力不足なのだ。


さて核心となる話をするが、森保監督はこれまで一度も協会が定める目標を達成したことがない。

W杯ベスト8、東京OPでのメダル、アジア杯優勝。

いずれも達成できるだけの選手を揃えながらすべて失敗している。

アジア杯は前々回の準優勝から、昨年のベスト8敗退と結果的には後退している。

欧州組も呼べるだけ招集し、フルスカッドで挑んだにも関わらずだ。

東京OPに至っては生涯一度といえる地元開催で、久保・堂安・冨安をU23で招集した上で

吉田や遠藤をOEでフル活用し万全の体制で挑んだ。

いずれも選手を固定し、サブを信用せず、主力が疲弊し、無策で挑み続けた結果敗れ去った。

結果を出せなかった全てのコンペティションで全く同じ轍を踏んでいるのである。


来年の本大会までに日本の強化や親善試合がどのように進むかはわからないが、

現時点のFIFAランクで推移すると仮定すると日本はポッド2で組み合わせ抽選に臨むことになる。

ということは日本よりもランクが低い国が2か国入ることになり、

それらのチームはまず間違いなく日本に対してコスタリカやサウジアラビアのような戦い方をしてくる。

3年前のコスタリカから全く対策を出せていない日本が、残り1年半の間に解決策を出せるのか。

その2か国を倒せなかった場合、グループリーグ敗退もあり得る。


百歩譲って森保監督を解任できないなら、戦術専門のコーチを招聘すべきだろう。

相手の出方や選手起用などへ権限を持つようなヘッドコーチを入れることが出来れば

この問題は一気に解決することが可能だ。

過去を振り返っても優秀なチームには優秀なヘッドコーチがいた。

監督によっては全権をコーチに任せて、矢面に立つだけの人だっていた。

現在の長谷部や長友をメンタル担当として呼ぶのは別に問題じゃない。

ただ名波や斎藤のような大した実績も経験もない人をコーチに据えていては勝てるものも勝てない。

出来れば外国人で実績あるコーチを招聘できないものだろうか。

これが今できる最大の譲歩案だといえる。


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